環境福祉常任委員会
行政視察

2007.04.25





秋田県秋田市
複合福祉施設「ウェルビユーいずみ」



秋田県秋田市

 秋田市は、自然に恵まれた秋田県の県庁所在地である。秋田県中央部に位置し江戸時代には佐竹藩の城下町として栄えた。
 東に出羽山地、西に日本海が広がり、平成17年1月に河辺町・雄和町と合併し、人口は約330,600人、面積は約905.67km2になった、
 JR秋田駅東西が一体となったまちづくりのため、鉄道跡地等を有効活用し、ゆとりとにぎわいのある都市環境を整備し、秋田駅東口の「アルヴェ」が新たな交流の核施設となった。
 

ウェルビューいずみ・全景

ウェルビューいずみ1F・会議室


「ウエルビユーいずみ」


 社会福祉法人いずみ会が運営する、福祉複合施設「ウェルビューいずみ」は、保育所、知的障害者の通所授産施設、高齢者の居住施設やデイサービスセンターなどが一つの建物の中に入った新しいスタイルの福祉施設で、平成14年11月1日に住宅地の一角にオープンした。
 施設の利用者や地域の人たちが誰でも自由に行き来できる交流プラザがあり、コンサートやギャラリーとして使えるほか、会議室、集会室、ボランティア室などの文化・学習の場として利用できるし、知的障害者がスタッフの喫茶もある。
 ウェルフェアー(福祉)とビュー(見える)でウェルビューと命名している。


複合施設の利点

 「ウェルビューいずみ」では、子どもたちの元気な声が響き、老いも若きも、障害のある人もない人も、共に支え合うこころを育む空間が広がり、これからの福祉施設の理想の形だと感じた。
 子供たちも、知的障害者や高齢者と日常的に接することにより、幅広い感覚を身につけると思われる。
 また知的障害者・高齢者も子供たちの元気な姿から、生きがいを感じていると思う。

 地域の方々も自由に利用できる交流プラザで、地域と施設の入所者との積極的な交流が図られているという。
 この1つの施設の中で、多くの方々が通園・通所・生活支援している多様性に驚いた。


ウェルビューいずみ・1F
地域交流スペース交流プラザ


ウェルビューいずみ1F
保育所こども園 ・定員60名

ウエルビューいずみ利用状況

保育園   定員60名
授産(通所) 定員40名
授産(生活介護)  定員9名
授産(自立訓練)  定員11名
通所介護(デイ)   定員30名
生活支援ハウス  定員20名


ウェルビューいずみ2F
知的障害者通所授産施設
ウェルビューいずみ通所センター
クリーニング作業室

ウェルビューいずみ2F
デイサービス部門
老人デイサービスセンター

ウェルビューいずみ3F
生活支援ハウス
ウェルビューいずみハウス
個室で台所、トイレ完備の高齢者の居住施設

施設開放
・町内会
・各サークル活動
・イベント(町内会フリーマーケット等)
・選挙投票会場
・障害者施設の製品販売(クッキー等)


地域支援・協力・広報
・バス路線変更
・バス停「ウエルビューいずみ前」設置
・いずみ町内会(60世帯)として地域活動に参加
・町内会行事(清掃・講演会・敬老会)に参加
・学童の見守り
・市民憲章女性部
・年末助け合い活動
・広報「ふれあい通信」(年2回発行)