八丈・島おこし事業

八丈島にブロードバンドを推進する会　八丈・島おこし実行委員会の当初の目的は、「八丈島にブロードバンドの普及を促進し、島を活性化させること」であった。　実行委員会は全てボランティアのメンバーで、年代は２０代から６０代と幅広く、業種も小売業・建築業・観光業・自動車整備業・教員・福祉関係など、広い範囲から集まっている。　島おこし実行委員会が発足する前は、「ブロードバンドを推進する会」があった。　平成１４年頃、八丈島ではまだダイヤルアップでのインターネットを接続する時代に、伊豆七島で初めて大島でＩＳＤＮ回線を利用し、６４kbpsｗで月額約７，５００円の常時接続サービスが開始された。　そこで八丈島でもブロードバントドを推進しようという動きがスタートした。	八丈島・商工会
八丈島・商工会・会議室	ソフトバンク・孫社長の約束　「八丈島にブロードバンドを推進する会」が発足し、まずは署名活動を行い、東京都知事やＮＴＴに嘆願に行くような活動を行なった。　しかしNTTでは、経費がかかりすぎるので実現は難しいという回答であった。　そうした厳しい状況の中、推進する会のメンバーでドコモの社員が、ソフトバンクの孫社長にメールを送ったところ、なんと孫社長が平成１５年８月４日に八丈島に来て商工会の会議室で講演を行なう事になったのだ。　その上、講演会当日に孫社長は島民に対し八丈島へブロードバンド回線を接続することを約束し、平成１６年３月１０日に念願のＹａｈｏｏ！ＢＢが開通した。　しかもＹａｈｏｏ！ＢＢの開通に対抗してＮＴＴも光ケーブルを同日に開通するという驚くべき事態に進展した。　現在、推測でＹａｈｏｏ！ＢＢが７００軒以上、ＮＴＴ光ケーブルが約７００軒以上で合計約１５００軒程度の接続状況だという。　こうして、「八丈島にブロードバンドを推進する会」の目的は達成された。　そして次の目標は、ブロードバンドを地域の活性化につなげて行こうという事で「八丈・島おこし実行委員会」を発足することになった。
八丈・島おこし実行委員会の主な活動 ①島おこしタウンミーティング２００４ ②Ｙａｈｏｏ！ＢＢ加入促進・ブロードバンド相談会 ③ＮＴＴとの共同説明会 ④ロゴマーク募集 ⑤ポータルサイト用データ集め・・・「八丈島ポータルサイト」を八丈町で始めるにあたり、情報収集・入力を依頼される。総件数６５０件登録(観光地・事業所含む) ⑥モバイルゾーンの普及・・・無線ＬＡＮを利用できるモバイルゾーンを島内に誘致。３０件以上利用可能とした。 ⑦パソコン勉強会(初心者用) ⑧講演会 ⑨「孫さんありがとう」８．４プレゼント ⑨アイデア募集 ⑩パソコン講習会(ＨＰ・Ｂｉｏｇ) ⑪島おこしシンポジウム・・・八丈島の見直しの為、シンポジウムを開催。ＭＲ法という会議方法法という会議法により、全員参加型のシンポジウムを開催した。 ⑫マンスリー八丈配信・・・動画にて八丈島のニュースを配信。	ロゴマーク八丈島のシンボルとなるマークを募集参加者には図書券を配布６５０点の中より決定デザイナーにより修正してマークを決定
説明をして戴いた、八丈・島おこし実行委員会事務局の「今村あかね」さん	笠岡市の場合　笠岡市において、陸地部は笠岡放送のＣＡＴＶが敷設されインターネットの接続環境は整ったが、島地部は全く予定すらたっていない。　いろいろな手法を検討しているが、コストがかかり過ぎるのが実情である。　今回の視察により八丈島の事例を知り、大変勇気付けられた。　八丈島の場合、島民の熱い気持ちがソフトバンクの孫社長に伝わったのだと思う。　とにかく「島おこし」には「熱い情熱」が不可欠だと感じた。　八丈・島おこし実行委員会の会長さんは、商工会の会長も兼務されており、笠岡の北木島の海援隊の取り組みを視察に来られたという。　とにかく八丈島と笠岡とがいろいろな部分で接点があり驚いた。　最後に今回の視察において、実行委員会の事務局の方に丁重なる説明を戴き心から御礼を申し上げたい。