議会運営委員会
行政視察

2006.11.16




長野県千曲市
「一問一答・議会運営全般について」


長野県千曲市

 千曲市は、長野県北信地域の南東部に位置し、西側は山地に囲まれ、そのほぼ中央を、東南から北東に大きく曲がりながら千曲川が流れている。
 千曲川をはさんで両岸に平坦部が広がり、北は善光寺に接している。
 千曲市の北部には、首都圏と北陸圏を結ぶ上信越自動車道と、中央自動車道につながる長野自動車が結ばれる更埴ジャンクションがあり、高速交通網の要となている。
 昭和初期、この地域は埴科郡と更級郡の2つの郡、5町6村から成り立っていた。
 昭和の大合併を契機に更埴市、戸倉町、上山田町が誕生し、1市2町は隣接する自治体として、ゴミやし尿の共同処理、常備消防や中学校の共同運営など、さまざまな業務で協力してきた経過から、平成15年9月1日に合併して、千曲市が誕生した。
 人口は約63,700人、面積は約120km2


千曲市役所・更埴庁舎

千曲市議会・委員会室


一問一答の導入経緯

1.平成15年10月23日、議長から議会運営委員会へ諮問。
2.議会運営委員会行政視察調査。 
  (愛知県一宮市・山口県下関市)
3.平成16年5月26日、議会運営委員会から議長に答申。
4.平成16年10月6日・20日、細部について再確認・協議
5.平成16年12月定例会から実施。

* 質問席・答弁席及び床の嵩上げ等設置に伴う費用は約70万円。
* 一問一答方式導入に伴い、傍聴者席からも質問者(議員)の表情が見えるように、議場内に遠隔操作可能なカメラ・モニター2台を設置。費用は月額64,000円で5年リース。


代表質問

1.代表質問は3月定例会のみ実施。
2.一括質問一括答弁方式。
3.質問時間は質問のみで60分。
4.質問回数は3回まで。
5.最初の質問は演壇で行なう。
6.再質問以降は、自席にて質問する。
7.答弁は全て演壇で行なう。


千曲市議会・議場

質問席

個人質問


1.一問一答方式。
2.質問時間は質問のみで30分とする。
3.質問回数の制限は行なわない。
4.一問の捉え方は、大項目を一問とする。
5.質問形態は対面方式とし、質問席を設ける。
6.質問席は、議員最前列席と理事者席との間に段差を解消し、演壇の前に設置する。
7.質問者は、全ての質問・答弁が終了するまで自席に戻らない。


千曲市まちづくり基本条例


 千曲市議会(定数24名)では、議員提案で「千曲市まちづくり基本条例」の制定準備を進めている。
 「まちづくり基本条例」は、自治体の憲法といわれるように、他の条例や計画などの策定指針となる基本条例である。
 笠岡市においても、「笠岡市自治基本条例」を制定しようと第1回目の策定委員会が10月24日に開催された。
 笠岡市議会からも2名が委員となっており、私もその1人である。
 千曲市の場合は、千曲市が誕生したばかりという事もあって、議員提案という形になったと思われる。
 笠岡市においては議員提案での条例制定が今までなかったが、今後はこうした動きも必要だと思う。


傍聴席

個人質問の時は、
左右・2箇所に答弁席を設置

対面式の質問時、
傍聴席にはモニターで質問者の顔を確認できる。