環境福祉常任委員会
行政視察

2006.11.09




東京都庁
「バリアフリーの取り組み」


東京都庁

 今年の8月に誠信クラブで東京都庁を視察したばかりであったが、今回は環境福祉常任委員会で「パリアフリーの取り組みについて」都議会事務局に現地を案内して戴いた。
 新しい施設であるし、設計の段階からバリアフリーに関しては普段は見過ごすような所までも十分な配慮をしてある事に驚いた。
 都議会本会議場の演台もスロープだし、傍聴席に車椅子のまま傍聴できるエリアも確保している。
 また本会議に関しては、手話ビデオでの傍聴席も用意している。
 当然のことながら障害者用のトイレも随所に設置されている。
 

東京都庁

都議会・議会棟

委員会室

議長室

応接室

本会議場

議会棟と本庁舎を結ぶ渡り廊下



埼玉県東松山市
「総合福祉エリア」


埼玉県東松山市

 埼玉県東松山市は、埼玉県のほぼ中央に位置し、市域の北部と南西部は、秩父山系に連なる低い丘陵地帯である。
 中央部の台地は、関東ローム層が発達し、住宅・商工業地帯として活用されている一方、果樹・園芸に適している。
 東に流れる荒川水系の河川によって、広大な沖積層が発達し、肥沃な水田地帯となっている。
 夏が暑く雨が多い東日本式気候で、冬は厳しい北西の季節風が吹く。
 東武東上線池袋駅より高坂駅まで50分・東松山駅まで55分、関越自動車道練馬インターチェンジより39.4kmという首都圏50kmに位置している。
 近年、都市化が進み人口も急激に増え、現在は約91,000人である。
 面積は、約65ku。


ひがしまつやま市・総合福祉エリア

ひがしまつやま市・総合福祉エリア・会議室

 東松山市では、現在の市長の福祉施策の熱い思いから「生活重視・福祉優先」を基本姿勢に、高齢社会へと移行するにあたり、すべての市民が分け隔てなく共に暮らすことのできる社会が、ノーマル(標準・普通)であるというノーマライゼーションの考えで、全ての人々にとって住みやすく、住む人々のやさしさ溢れ、いきいきと生活できるまちづくりを推進している。
 総合福祉エリアでは、利用者本位の考え方に基づき、総合相談センターの設置など、これまでの「縦割り」のしくみを改め、誰もが利用できる「ユニバーサルな支援」のしくみにづくりを進めている。
 とにかく説明を伺う中で、その先進的な徹底した取り組みについては驚くことの連続であった。


ひがしまつやま市総合福祉エリア

 東松山市は「障害のある人や高齢となった人に暮らしやすいまちは、すべての人に暮らしやすいまち」との考え方に基づいて、障害のあるなしにかかわらず、すべての市民が安心して、自分らしく暮らせる社会の実現を目指して、福祉施策の拠点となる施設として、平成12年10月1日、ひがしまつやま市総合福祉エリアを市民病院の隣接地に開館した。

 敷地面積・・・23,700u
 延床面積・・・7,207u
 構造・・・鉄筋コンクリート3階建て
 総事業費・・・約38億円 
         用地費・約8億7,300万円 
         工事費・約29億2,900万円
 運営・・・社会福祉法人東松山市社会福祉協議会
 
 

ひがしまつやま市・総合福祉エリア・総合案内

1F・カフェテリア

施設の概要

1.介護老人保健施設
 (入所80人定員、通所15人定員 2・3階部分)
2.デイサービスセンター
 (通所25人定員、1階部分)
3.訪問サービスセンター
 (介護・看護・指導)
4.総合相談センター
 (高齢者、身体・知的・精神障害者、家族相談)
5.デイルーム
6.機能回復訓練室
7.機械浴室
8.診察室
9.介護用品展示コーナー
10.介護教室


施設の特色

1.高齢者や障害者の地域での暮らしを総合的に支えるための在宅支援型の複合施設
2.高齢者や身体・知的・精神障害者とその家族からの相談に24時間365日対応
3.市民病院の隣接地に建設したことにより医療提供についての連携が可能


課題

 稼働率の向上と利用者1人ひとりの気持ちを尊重した質の高いサービスの提供が望まれている。


東松山市住まいづくり体験館
バリアフリー住宅を体験

東松山市役所

隣接する東松山市立市民病院