「食育への取り組み」

2006.10.13

福井県小浜市

笠岡市・矢掛町中学校組合議会・行政視察





 福井県小浜市

 小浜市は、福井県の南西部、若狭湾岸のほぼ中央に位置している。
 北は国定公園の指定を受けた若狭湾に面し、海岸線の一部はリアス式海岸である。南は、東西に走る京都北部一帯に連なる山岳で、一部は滋賀県と境を接している。
  人口は約32,700人、面積は、約233kuである。
 古代から朝鮮半島や中国大陸との交流があり、陸路では京都への輸送拠点として栄えた。
 現市長が就任以降、「食のまちづくり」を推進して様々な効果が現われている。


小浜市役所

小浜市議会・会議室

 小浜市「食のまちづくり」条例

 小浜市では平成14年4月1日から「食のまちづくり」条例を施行している。

前文・・・小浜市の御食国の歴史に基づく食のまちづくりに取り組む目的
第17条・産業の振興・・・食に関連の深い農林水産業をはじめ、産業活動全体の活性化を支援
第18条・環境の保全・・・豊かな食を育む自然環境や水質、耕地や景観の保全に努める
第19条・福祉及び健康の増進・・・身土不二の考え方に基づいて地産地消を奨励
第20条・教育及び伝承・・・教育機関を通じて食の重要性を普及
第21条・観光及び交流・・・食による観光資源を保全、価値を高める
第22条・安全で安心な食のまちづくり・・・安全な食が提供されるように施策を講じ、安心できる環境を整備


「御食国若狭おばま」食の教育推進事業
 
 小浜市が目指す「心やすらぐ美食の郷、御食国、若狭おばま」を創造するために、食文化の学習や食に関する体験学習・地場産学校給食等を通じて、ふるさとを愛し、ふるさとに誇りをもつ児童生徒の育成を目指している。
 また健康教育や環境教育の一環として「食と健康」や「食と環境」等の学習を通じて、食の重要性を理解して、「食のまちづくり」を展開している。

事業内容
1 各学校における特色ある食の教育の推進
2 食育研究指定校における実践研究
・・・栄養教諭を中核とした学校・家庭・地域の連携による食育推進事業実践校・・・
3 校区内型地場学校給食の推進
4 小学校の料理教室(ジュニアキッチン)の推進
5 食に関する講演会の開催
6 教職員の食に関する研修(7月下旬)
7 学校給食フェアの開催

事業効果
1 給食の残食が減った(自行方式)
2 学校の欠席が減った
3 地域との交流が深まった
4 食材の生産者の苦労を実感・・・野菜に感謝
5 地場産の野菜の安全性を確認

 



御食国若狭おばま食文化館

「御食国若狭おばま食文化館」

 食の歴史から伝統工芸まで若狭の魅力を満載した体験型ミュージアムである。
 
1F 食文化体験ゾーン
   交流広場(インフォメーション)
    ミュージアム・・・語り継がれる御食国の歴史
    キッチンスタジオ・・・地元の食材の料理体験

2F 食工芸ゾーン
   体験コーナー・・・様々な体験学習が可能
   工房シアター・・・映像による匠の技と伝統工芸
    食工芸展示・・・箸の起源・世界の箸を展示

3F 濱の湯


1F・ミュージアム

1F・キッチンコーナー

2F・食工芸展示

2F・体験コーナー