「不審者情報等の緊急連絡システム」 2006.10.12 福井県越前市 笠岡市・矢掛町中学校組合議会・行政視察 |
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越前市役所 |
越前市議会・第1委員会室 |
不審者情報等の緊急連絡システム 越前市では、総務省が行なっている「地域安心安全情報共有システム実証実験」のモデル団体として選定されている。 このシステムにより、身近にある安心安全情報を市民や関係機関が投稿し、地図や掲示板で情報提供を行なっている。 不審者情報等を市民・学校・消防・警察が携帯電話のメールで情報を集め、その緊急情報を登録している市民にメール配信している。 また地図上にも情報を集めて、市のホームページで情報公開している。 集められた情報は、同報グループを定めて、情報の確実性を取捨選択し、保護者・一般市民に情報を流している。 越前市では、ほとんどの地区が携帯電話の電波が届くという事を確認し、登録者の携帯電話のメールアドレスも変更等の情報を毎年更新している。 |
このシステムは、福井工業高等専門学校の地域貢献事業で、平成17年4月から旧今立町岡本小学校で始まり、旧今立町全域、そして旧武生市と広り、越前市全域の取り組みとなった。 学校単位で保護者のメールアドレスを把握しているが、保護者からはメールアドレスを教育委員会に管理されているという抵抗もあったようである。 こうした情報は、より多くの方々に提供しなければならないという事を考えれば、メールアドレスの登録者数が増えなければならない。 保護者の女性パワーにより、越前市では短期的に登録者数を増やし、現在、小中学校の保護者の登録は約75%の6431名となっている。 そしてこの6ケ月で13件の緊急メールを発信したという。 笠岡市における緊急情報メールは、消防署から発信する情報で、火事情報・警報・対策本部の設置等が主なものである。 このシステムに教育委員会・学校・警察が連携すれば、比較的簡単に越前市のようなシステム構築が可能と思われる。 ただ現在の笠岡市の緊急メールの登録者数は非常に少ないという問題がある。 教育委員会を通じて各学校に徹底し、保護者の十分な理解を戴いてメール・アドレスの登録をお願いするという作業が一番大変だと思われる。 また情報の取捨選択をする機関を定めて、確実な情報提供を行う必要性を感じた。 |
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地域安心安全情報共有システム 財団法人地方自治情報センターでは身近な生活空間における地域の安心・安全の確立とコミュニティの活性化に資することを目的とした「地域安心安全情報共有システム」(越前市で運用しているシステム)を地方公共団体業務用プログラムライブラリに登録し、希望する市町村においてダウンロードが可能できるようにしている。 住民パワーを活かした防犯・防災活動等に幅広く対応すべく、地域住民がインターネットや携帯電話等ITを活用して、地域の安心・安全情報を共有できるシステムで、このシステムの運用には、他に地図ソフトとサーバーが必要である。 |