「学校教育・社会教育 (市立図書館・中央公民館=
えくぼプラザ)」
情報セキュリティ対策 (情報セキュリティポリシー)
「都市づくり・まちづくり(熊野門前町整備)

2005.08.24

山形県南陽市

誠信クラブ・行政視察





 山形県南陽市

 南陽市は、東に奥羽山脈をひかえ、南から西にかけて吾妻山系と飯豊山系に囲まれた山形県南部の置賜盆地に位置し、北部は山地で南に沃野が開け、気候にも恵まれており米・野菜・果樹(さくらんぼ、ぶどう、りんご、ラ・フランス)などの栽培に適している。フルーツ王国山形県の中でも南陽市は多彩な味覚に恵まれている。また、風光明媚な県南県立自然公園など、豊富な観光資源を有する地理的条件に恵まれ、鉄道・道路交通網にも比較的恵まれた山形県南部の要衝の地である。
 人口は約36,000人、面積は約161ku。



南陽市役所

フラワー長井線「市役所駅」
市役所の駐車場に駅がある。

 情報セキュリティ対策

 南陽市では第4次総合計画において、市民と行政の協働によるまちづくりを目標に掲げ、その発展構想として情報のまちづくりを推進している。
 高度情報化の推進は、その利便性や利用効率が格段に向上した反面で、不正アクセス等による情報資産の破壊、改ざん・個人情報の漏洩・コンピューターウイルスの感染等の脅威が増加してきた。
 また南陽市が保有する電子情報には、市民の個人情報や行政運営上重要な情報が多数含まれており、これらの情報資産を守らなければならない。
 南陽市が保有する情報資産を守り、正確で安全な情報を安心して提供し、情報資産を保護するために「南陽市情報セキュリティポリシー」を平成17年4月1日から施行した。


 情報セキュリティポリシー

 南陽市においては平成16年3月末にLGWANに接続した。そして庁内職員一人に1台の情報端末の配置も完了したことから情報セキュリティ対策を明確にする事が必要となり、個人情報保護条例の制定とあわせて準備を進めた。
 情報セキュリティ対策基準で定めた情報セキュリティ担当者全員(36名)に、LASDECが主催するE−ラーニングへの受講(10時間)を要請し、全員が情報セキュリティ研修一般コースを終了した。
 情報セキュリティ制定後、情報管理の必要性等が各種委員会の開催や調査などを通して、これまで以上に職員が実感せざるを得ない環境を仕掛けることで、担当課を含めて情報セキュリティ対策の考え方が徹底してきたという。


南陽市議会議長公室

熊野門前町整備事業

 熊野門前町景観整備事業

 南陽市宮内地区は、古くから熊野大社の門前町として栄え、かつては参道沿いに数多くの宿坊が立ち並んでいた。
 地域の住民にとって熊野門前町は地域文化の核であり、地区民の心の拠り所として重要な存在となっているが、年々その歴史的な景観が失われてきた。このような中、地域文化の核として参道の景観を向上させ、地域の活性化につなげたいという声が市民の間から盛り上がってきた。
 そして平成8年に地域住民が自主的に景観に関する勉強会や意見交換の場等を設けながら熊野門前町景観整備計画推進委員会を結成し、市民と市行政が一緒に膝を交えて、まちづくりについて考え、互いの意見を述べあう機会を設けた。
 平成9年度には、計画推進から、さらに具体的な整備推進を目指すため委員会を発展解消し、新たに南陽市宮内熊野門前町景観整備推進委員会を発足させ、地区民自らが自主的に結集し、門前町を再生するため学習会や検討会を重ねてきた。その結果、様々な困難を乗り越え、ついに門前町の整備が実施されることとなった。
 門前町の整備は平成11年度から着手することと決定し、平成10年度には具体化してきた熊野門前町景観整備計画の整備内容について、道路の石畳化や、電灯ひとつのデザインに至るまで、市民と行政が一体となって検討を進めた。平成11年度には民間側の取り組みとして大きな課題であった大鳥居の建て替えが実現し、さらに門前町の景観整備が着工され、平成12年度に整備が終わった。今後は地域住民の景観への取り組みが期待されている。


 景観整備事業の経過

 平成8年度に、設計業務委託費300万円(県補助1/2)、、そして熊野町門前町景観整備計画推進委員会を17名で発足し、平成9年度から10年度で学習会、先進地視察、タウンショップ等を実施した。
 平成10年度には南陽市宮内熊野門前町景観整備事業実施設計業務費840万円、平成11年3月には、熊野門前町景観整備推進小委員会を設立、平成11年6月から平成12年7月まで工事を行った。
 総事業費は約4億円で施工延長約370mで幅員は側溝を含めて約10mである。
 工事内容は、御影石舗装工事、排水工事、街路灯工事、電柱移転工事、鳥居広場整備、鏡池周辺整備、トイレ1棟、四阿新設1棟、水飲み場1基である。


えくぼプラザ

 市立図書館・中央公民館=えくぼプラザ

 南陽市の中央公民館と図書館が1つに集約した建物が「えくぼプラザ」である。
 閉店したスーパーの用地・建物を平成11年に4億3550万円で買収し、約7億円で改修工事を行い平成13年に開館した。
 1階が中央公民館で大会議室・中会議室・小会議室・市民ギャラリー・談話コーナーがある。
 2階が図書館で一般開架は40000冊、児童開架は18500冊、閉架は13500冊で、72000冊の収蔵能力である。
 元スーパーという事もあり、駐車場は屋外30台、地下55台と多めである。
 商店街の閑静が進む中で、公共施設を整備することにより地域の活性化にも貢献しているようだった。


中央公民館・市民ギャラリー

中央公民館・大会議室

中央公民館・談話室

中央公民館・和室

図書館・読み聞かせ室

図書館・郷土史コーナー

図書館・一般開架ゾーン

図書館・受付カウンター