「行財政改革(総合窓口)」
「都市づくり・まちづくり(市指定文化財検断屋敷復元)

2005.08.23

宮城県白石市

誠信クラブ・行政視察





 宮城県白石市

 白石市は宮城県の最南端に位置する、七ヶ宿町・蔵王町・大河原町・角田市・丸森町・福島県国見町に隣接している。
 人口約40,000人で、面積は286.47ku。

 南北に国道4号線、東北縦貫自動車道、JR東北本線が走り、さらに東北新幹線が昭和57年6月に開業、昭和60年3月上野駅、平成3年6月東京駅乗り入れ実現により白石から東京間を2時間で結び首都圏のビジネス範囲に入ったほか、東西に国道113号がのび太平洋と日本海を連絡するなど、交通の要衝として産業・文化の要であり、宮城県南部の中心をなす拠点都市である。


白石市役所

白石市議会委員会室

 白石市第3次行政改革大綱

 白石市は、昭和60年に第1次、平成8年に第2次行政改革大綱を策定して計画的に行政改革を行い、引き続き平成16年を初年度とする5ヵ年計画として白石市第3次行政改革大綱」を策定した。
 基本理念は「市民サービスの向上と効率的な行政運営」を目的とし、地方分権時代にふさわしい積極的な改革の推進としている。
 この第3次行政改革は、平成8年に策定した第2次行政改革大綱の評価・分析による改善と、新たな時代背景を要因とする「地域の個性を発揮し、心の豊かさを追求した品格と賑わいのあるまちづくり」を成果主義行政のシフトとして、行政事務の電子自治体の実現を柱に「行政改革は住民のために、改革は現場から」を目標としている。
 

 総合窓口

 組織・機構改革も積極的に推進し、ワンストップサービスの行政総合窓口システムの整備を行なっている。
 市民課業務の拡大と総合福祉窓口及び税務課相談窓口を市民課に移動するという位置づけで、組織については特に「総合窓口課」という行政改革は行っていない。
 窓口職員については、市民課業務が以前から「総合窓口」としての機能を果たしていたことから、福祉窓口の増設に係る新業務について関係課から異動してきた職員と市民課内部異動による職員の配置等で柔軟性のある対応を行っている。
 業務マニュアルによる共通の対応、月1回の定期研修、問題発生時の解決及びリスク管理のための充実した研修を随時行って、資質の向上に努めている。


総合窓口

白石市議会・議場

総合案内

 材木岩公園建設事業

 白石川上流にある七ケ宿ダムすぐ下に、国の天然記念物に指定されている「材木岩」がある。
 この対岸に地位活性化の起爆剤として「水と石と語りの公園」として平成3年度に完成した。
 豊かな水と既存の石を活かして、池・滝・噴水を演出し、親水護岸と共に水と親しむ水辺作りを行ってきた。夏には公園内での水遊び、秋には燃えるような紅葉と、一年を通して親しまれている。
 年次的に「旧上戸沢検断屋敷木村家住宅」を復元整備し、売店の設置、地元農作物直売所「小原いきいき直売所」・地産地消の農家レストラン「そば処なごみ茶屋」などを建設整備した。
 平成16年度末には風決穴を利用した氷室を復元した。


 市指定文化財検断屋敷復元

 有形文化財「検断屋敷」は、旧山中七ヶ宿街道の宿駅として重要な役割を果たした小原上戸沢地区において、伝馬、駅逓業務の取締りを勤めた木村家の住宅で、問屋、準本陣を兼ねた建造物である。江戸中期の建築で、検断屋敷の特徴を備えた貴重な建物として評価を受けている。平成5年に建物を解体・保管していたものを、旧七ヶ宿街道が残る「材木岩公園」内に平成15年3月に移築復原した。
 隣には地元産「そば」の食事や野菜・果物の直売所があり、公園管理を委託している地区活性化協議会が運営している。


材木岩・全景

修復された検断屋敷


材木岩

小原いきいき直売所

氷室