岡山県都市監査委員会合同研修会

2005.07.13




静岡県沼津市



 静岡県沼津市は妻の出身地である。3人の娘が小さい頃は、毎年のように家族で妻の実家に行った地であり、娘達にとっては第2の故郷かもしれない。
 この沼津市に公式に訪問するのは初めてであり、今までと違った観点から何かを学ぶことができればと思っている。
 JR東海道本線で1駅東の西伊豆の玄関口である隣の三島市には停車するが沼津駅に停車しない事が、沼津市の発展をいくらか阻害したと考えられる。
 しかし西伊豆へ車で訪れる場合は、沼津が西伊豆の玄関となる。東名高速道路の沼津ICから南におりる約3Kmの道中は土産物屋・レストランが並んで「ぐるめ街道」という名称で賑わっている。
 県東部の中心都市として今後の発展が望まれる。
 

沼津市

沼津市役所

 沼津市は、首都100km圏に位置する静岡県東部にあって恵まれた自然環境と優位な地理的条件のもとで、東駿河湾地域、伊豆方面への交通拠点あるいは広域的な商業・文化拠点として、古くからこの地域の政治、経済、文化の中心的役割を担ってきた。
 奥駿河湾ごしに見る富士山、緑濃い千本松原、香貫山、街の中心部を滔々と流れる狩野川などの豊かな自然とその景観は、多くの文人たちを輩出すると同時に、新鮮で豊富な魚、温暖な気候と豊かな土壌に育まれるお茶やミカンなどの農作物、自然条件を生かした観光、東部地域の中心をなす商業、先端技術を誇る工業など多様な産業をバランスよく発展させてきた背景となっている。人口は約211,000人で面積は約187.10kuである。
平成12年11月に特例市となった。


 岡山県都市監査委員会は岡山県内の14市を3班に分けて合同研修を行った。
(市町村合併により昨年の10市から14市となった。)

 1班は岡山市と倉敷市が静岡市で、2班は
津山市・玉野市・総社市・真庭市の5市が沼津市で、3班は井原市・高梁市・新見市・備前市・瀬戸内市・赤磐市・美作市の7市が藤枝市でそれぞれ合同研修を行なった。
 そして夕方からは3班に分かれて研修した14市の監査委員が一同に静岡市に集まり、情報交換会を行なうとスケジュールである。
 
 

沼津市役所・エントランス
 
沼津市議会・委員会室

 沼津市に参加した4市の人口と一般会計・特別会計・企業会計の合計の財政規模は以下である。

津山市・人口110,181人 財政規模・約819億
玉野市・人口 68,823人 財政規模・約649億
笠岡市・人口 57,766人 財政規模・約445億
総社市・人口 67,707人 財政規模・約158億
真庭市・人口 54,150人 財政規模・約170億
沼津市・人口207,239人 財政規模・約1366億
 (人口は平成17年3月31日時点)
 (総社市・真庭市は暫定予算)


沼津港大型展望水門

 沼津港大型展望水門は「びゅうお」という名称で、平成16年に静岡県の津波対策として建設した。
 この施設は沼津港の内港と外港を結ぶ航路から進入する津波から港の背後地の50ha、9000人を守るために作られた水門である。
 津波をシャットアウトする扉体(ひたい)は、幅40m、高さ9.3m、重量は406tと日本最大級である。
 これだけの大きな扉体なので、それを支える躯体も大きく、沼津市ではその高さを生かして展望施設を併設している。(大人100円・子人50円)
 沼津市役所に訪れる際に、港にあったこの施設は何なのだろうかと思っていた。
 沼津市役所において監査の研修会の前に沼津市の概要説明の中でこの施設の紹介があった。
 笠岡市において昨年の台風16号の高潮被害の対策をいろいろ講じているわけだが、こうした大きな水門を神島大橋付近に設置すれば、一網打尽で高潮対策が可能となるのではと感じた。
 当然、莫大な建設費用が必要だと思うが、一度その費用対効果を調査してみたい。


沼津港大型展望水門