西部地区養護老人ホーム組合議会
行政視察

2004.11.01




養護老人ホーム佐賀向陽園


佐賀県佐賀市

 佐賀市は佐賀県の佐賀平野で人口約165,000人で面積は103.76kuである。
 佐賀市は都市計画をきちんと運用してきている町で、市街地の周りを豊かな田園地帯が囲んでいる。
 市街地を流れる川には絶滅危惧種の魚やトンボがいる自然環境豊かな町である。
 明治維新の時には、早稲田大学を創設した大隈重信や日本の民法制度の基礎を築いた江藤新平などを輩出した歴史のある町で、市内の至る所に歴史の香りがする。
 2001年から2010年までの10年間の地域の方向を「佐賀のいいとこみがきあげよう。世界一のインテリジェント田園都市を目指して。」としている。
 現在、佐賀市は諸富町、大和町、富士町、三瀬村との一市三町一村での、平成17年3月までの合併を目指している。


佐賀市役所

養護老人ホーム佐賀向陽園・全景

養護老人ホーム佐賀向陽園

 佐賀駅より車で約15分程で到着した、養護老人ホーム佐賀向陽園は、心身の状況や家庭環境などの理由及び経済的な理由によって自宅での生活が困難な方が入所できる施設である。
 おおむね65歳以上の高齢者で、身体上又は精神上の理由により自宅での生活が困難な方や、住宅に困窮しているなどの理由により自宅で生活することが困難な方 で、生活保護の受給世帯または市民税の所得割が課されていない世帯に属する者に限り入所できる。
 定員は80名で、入所費用は、入所者本人の収入及び家族の税額に応じての費用負担がある。
入所の申込みは、佐賀市の長寿・健康課 長寿推進室となっている。


特徴ある取り組み 
「元気に 明るく 笑顔の 和」


 大正6年に「佐賀養老院」として開設され、現在地には昭和30年に移転した。昭和60年に全面改築を行い、平成8年に夫婦棟個室化改修工事を行っている。
 この施設は佐賀県立であるが、運営はすべて委託されている。
 施設職員の暖かい出迎えを戴き、丁重なる詳細な説明を伺う中で、この施設は何か違うと感じた。
 ただ何のことはないのだが、なかなかできない挨拶の徹底と、「感謝の気持ち」を大切にしている。
 年間の事業計画も大変盛り沢山である。また小グループによるグループワークによる学習等を行っているし、クラブ活動も11種類と多様であり、入所者に様々な生きがいと楽しさを与えている。
 定員80名に対して現在欠員なしである。

 

食堂での概要説明
 園長をはじめ8名の職員から詳細な説明を伺った。また様々な質疑にも丁寧にお答え戴いた。
 帰り際には集合写真を大きく印刷したものを頂戴し、いろいろな部分での暖かいおもてなしに頭が下がった。

佐賀向陽園の意見投書箱
 佐賀向陽園においては、園内5箇所に意見投書箱設置し、入所者の要望と意見を求めね中央廊下にその内容を掲示して、積極的な情報公開に取り組んでいる。

給食
 おいしい給食と衛生管理はいうまでもなく、家庭的な雰囲気に気配りして、食器ははすべて「有田焼」を使用している。お盆は食器がすべりにくいものを使用している。

廊下
 「南二番通り」とか「中一番通り」というように廊下に名前がついている。

食堂のテラス
手すりがついたスロープに改築している。


入所者の全員の写真も掲示

園内文化祭・展示作品