平成16年度・全国都市監査委員会・総会

2004.08.26




兵庫県神戸市


 
 平成16年度・全国都市監査委員会の総会が神戸市のポートピアホテル国際会議場で開催された。
 全国から1205名の登録で、笠岡からは代表監査と監査事務局と私の3名で参加した。
 開会の挨拶、全国都市監査委員会会長挨拶、来賓祝辞、会員表彰、議事と続いた。
 そして休憩後に、研究発表という事で「公営企業会計の決算審査について」中国地区担当より行なわれた。
 研究発表後に、俳優で特定非営利活動法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」の代表である堀内正美氏の講演が行なわれて閉会となった。
 

神戸ポートピアホテル

神戸ポートピアホテル・国際会議場

議事


1.会員都市の異動状況
・・・675都市・13組合・7企業団・2広域連合
2.会報等の発行状況
3.会議等の開催状況
4.総会開催地・・・平成17年8月に高知市で開催
5.研究部会
・・・「監査実務における当面の諸問題について」
6.次期評議員都市の決定
7.新会員都市紹介
8.次期開催都市・高知市挨拶
9.平成15年度決算について
10.都市監査基準準則の改訂について
11.平成17年度予算について


研究発表

「公営企業会計の決算審査について」

 中国地区の下関市・山口市・防府市・周南市・岩国市・宇部市の6市が平成14年度・15年度の2か年にわたって調査研究した結果を150ページの冊子にまとめ、順次説明を行った。
 これは全国307都市の基礎調査したものを分析している。
 今後、地方公共団体において住民に対する情報の公開、説明責任がより求められる。
 情報公開を念頭にした審査が行われるとともに意見書を住民にわかりやすい記載にしなければならない。
 ホームページ等で、積極的に公開しているのは、まだまだ先進都市に限られているが、今後は当たり前の時代になるだろう。
 

国際会議場ポートピアホール・会場内

講演


講師 俳優・特定非営利活動法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」の代表  堀内正美氏

 「困った時はお互いさまスピリット」

 超高齢者社会の到来をはじめ、現在抱えている問題は多い。それらすべてを自治体の公的サービスに委ねてしまえる時代ではなくなっている。
 福祉の充実は税金の負担増となる。確実に税金負担が増大していく現実の中で、自立する方法を模索しなければならない。
 地域の自分たちの足元を見直して、自分たちにできることは自分たちでやるという、ごく当たり前のシステムを地域で作っていかねばならない。
 「地域コミュニテイの再構築」は、一人一人がけお隣のドアをノックし、顔見知りになる事に尽きる。「困ったときはお互いさま」「向こう3軒両隣り」といった地域のつながりが必要である。
 阪神淡路大震災において、多くのことを学んだ。自然災害の前で、人間がどれほど弱い存在であるか、そして人間のやさしさと思いやりがいかに大切かを知った。震災から生き残った神戸市民は、この体験や学んだことを生かしていく役割がある。