環境福祉常任委員会・管内視察

2004.07.26〜27




07.26・陸地部

老人福祉センター

 11番町の保健センターの隣にサンライフ、そしてその隣にあるのが老人福祉センターてある。
 昭和58年建築の鉄筋コンクリート造り平屋建て、大集会室・教養娯楽室・浴室・機能回復訓練室・生活相談室・図書室・陶芸室・事務室がある。
 平年14年度の利用者は老人・身障者が21,199人、その他一般が309人で合計21,508人となっている。
 運営は笠岡市社会福祉協議会に委託している。

・・・・・写真は大集会室・・・
シルバーワークプラザ

 保健センターの東側にある(社)笠岡市シルバー人材センター。
 老人の生きがい対策事業の一つとして、60歳以上の高齢者で就労意欲の旺盛な希望者を会員登録し、臨時的かつ短期的な就業機会の増大を図るために平成2年4月に開設された。
 現在会員数が417人、受注件数が年間約3700件で契約金額は約2億1300万円となっている。
 草刈・植木の剪定・障子襖の張替え等、様々な分野で活躍している。
ゲンキ笠岡プラザ

 
愛称「ゲンキドーム」は、(社)笠岡市シルバー人材センターの隣にある。
 高齢者等の体力増進やリフレッシュの場としての全天候型のグランドである。
 視察当日も高齢者がゲートボールを楽しんでいた。
てむすびルーム

 11番町に新築した知的障害小規模通所授産施設。
 以前は老人福祉センターの隣にあったボランティアハウスで知的障害小規模通作業所だったが、同じ11番町に法人化して知的障害小規模通所授産施設として建築した。
 視察時には、この建物1階で菓子箱を折っていた。仕事量は豊富で毎日忙しいという。
保健センター

 平成4年4月に鉄筋コンクーリート2階建て建設費約11億6000万円で開館した。
 検診ホール・母子保健指導室・保健指導室・運動指導室・機能訓練室・診察室・研修室・大研修室がある。
 大研修室は座席数444のギャラクシーホールとして利用している。市民会館大ホールでは大きすぎるという講演会やコンサート・研修会等、利用率は高い。
 保健センター1階には、笠岡市健康福祉部の健康づくり課 (母子すこやか係・いきいき健康係) が職務している。健康づくり課長は保健センター所長も兼務している。
中央あいあいクラブ (中央小学校内)

 学童保育(放課後児童クラブ)は、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学しているおおむね10歳未満の児童を授業終了後に児童館や小学校の余裕教室などを利用して、適切な遊び及び生活の場を与え、児童の健全な育成を図ることを目的としている。
 児童数は夏休みという事で通常より多く60名近いという。扇風機とリースのスポットエアコンだけで大変暑いうえに狭いという事で、他の余裕教室をせめて夏休みだけでも提供できないものかと常任委員会として教育委員会に要望した。
市民プラザ

 シーサイドモール1階にある市民環境部・市民生活課・市民係の出先機関である。
 以前は市民会館にあった住民票・印鑑証明・税証明の自動交付機を設置している。
 証明書自動交付機の平成15年度の利用は、本庁で9,272件、市民プラザで1,415件である。
 窓口にいる1名の職員が様々な問い合わせに対応している。また笠岡市発行の書籍類の販売も行っている。
 平日は、市民プラザの裏側に国体推進室の職員が常駐している。
市民病院

 平成16年4月に、リハビリテーション科の増築 (407.85u)、リハビリテーション科の改築 (256.5u) を行なった。

・・・右写真が増築したリハビリテーション室・・・

 またかねてより要望の多かった耳鼻咽喉科を平成16年4月1日から開設、そして平成15年5月9日からは小児神経科の診療も開始した。


 患者・家族の抱える経済的・心理的・社会的問題について、総合的な支援サービスの提供が強く要望されているという事で平成15年8月1日より「医療相談室」を設置し、地域住民の医療・福祉サービスの一層の充実を図っている。

恵風荘

 生活保護法に基づき身体上又は精神上不自由があり、独立して日常的社会生活を行なうことが困難な方に、日常的な生活の場を提供し、社会の一員として自主的に生きていけれるよう適切な援助を行なう救護施設である。
 昭和36年7月に笠岡市用之江に開設し、平成8年5月に全面改築した。
 入所定員50名で現在21名の職員で運営している。

・・・写真は食堂・・・
金浦にこにこクラブ (金浦幼稚園内)
 
 午前中に視察した、中央あいあいクラブの環境が好ましくないと感じられ、急遽午後から、金浦幼稚園内と笠岡小学校内の放課後児童クラブを視察する事になった。
 金浦にこにこクラブの教室は天井も高く、中央あいあいクラブに比べるといくぶん涼しく感じられた。
 金浦幼稚園は金浦小学校と同一敷地内であるため、ここから小学校のプールに行っている児童を見受けた。
相生墓園

 この写真を見てお分かりかと思うが、縁石ブロックが膨張している。
 全く原因が不明というが、相生墓園のなかで3箇所の墓園でこうした現象がおきている。
 本年度、この3箇所の墓園の縁石ブロックを交換する工事を予定している。
 すでに墓石が建っている箇所の縁石ブロック交換は大変な作業だという。
笠岡ゆうゆうクラブ (笠岡小学校内)

 7月26日の管内視察最後は笠岡小学校内にある放課後児童クラブであった。
 ここは、すだれ・よしず等を工夫して暑さ対策を講じていた。

 現在こうした放課後児童クラブは、笠岡小学校内・中央小学校内・金浦幼稚園内以外では、大井児童館内の大井のびのびクラブ・北川小学校内の北川キララ・和光保育園内の和光児童クラブkids・若竹保育園内の若竹ひまわりクラブと合計7箇所ある。
 特に夏休みは児童数も増えて、要望にすべて応え切れない状況という。また他の小学校ても希望者がいるという。
 今後、教育委員会と子育て支援課とが十分に連携して、これら要望に応えていく必要性を感じた。



07.27・島地部

夢ウエル丸

 福祉の船「夢ウエル丸」は、1億9,261万円の建造費で平成5年1月に就航した。
 総トン数は99トンで船員を含む定員は80人である。
 笠岡諸島においてリハビリサービス・入浴サービス・デイサービス・在宅介護・巡回相談・指導・子供と高齢者の海の交流会・瀬戸内老人大学洋上学習会をサービス内容としている。
 
・・・写真は、北木島・楠で停船してサービスを行なっているところを視察したところである。・・・
六島診療所

 笠岡諸島の有人島では一番南にある六島のへき地診療施設である。
 昭和37年8月1日に開設し、平成15年4月1日に改築して移転した。
 木造平屋建て39.7u。
 診療科目は内科で、真鍋島診療所職員が兼務している。
 現在、第1・第3木曜日が診療日となっている。
飛島診療所

 平成16年7月1日に開設したばかりである。
 旧飛島中学校の職員室を転用した。
 医療法人 福嶋医院を指定管理者として運営を委託している。
 毎月、第2・第4木曜日が診療日である。
 診療科目は内科とリハビリテーション科である。
 面積は43.2u。
 
真鍋島診療所

 笠岡市国民健康保険直営診療施設として、昭和18年3月1日に開設し、昭和48年に改築した。
 木造2階建て、面積は221.56u。
 診療科目は、内科・小児科・放射線科・外科・整形外科で、岡山済生会総合病院及び笠岡市民病院から医師派遣している。
真鍋島出張所

 所管区域は真鍋島と六島で、出張所において取り扱う事務の概目は以下ように定めてある。
(1) 戸籍及び住民記録に関すること。
(2) 公金の収納に関すること。
(3) 市役所で取り扱う事務の受付に関すること。
(4) その他市長において必要と認めたこと。
真鍋島保育所

 離島で唯一の保育所である。
 現在定員が20名で6名の入所児童がいる。

 昭和51年7月1日開所で鉄骨ブロック造り平屋建て、敷地面積733.0u、建物面積は210.7uである。
北木島診療所

 平成14年9月1日に、旧北木小学校の一部を転用して開設した。
 面積は93.15u。
 診療科目は、内科で、社団法人 笠岡医師会に運営を委託し、医療法人 緑十字会が診療に従事している。


 この旧北木小学校内には、公民館と海援隊の事務所もある。  このように利用されているのは1階の限られた部分のみで、残りの1階のスペースと2階・3階部分の有効な利用を考えなければならない。
白石島出張所

 所管区域は白石島で、出張所において取り扱う事務の概目は以下ように定めてある。
(1) 戸籍及び住民記録に関すること。
(2) 公金の収納に関すること。
(3) 市役所で取り扱う事務の受付に関すること。
(4) その他市長において必要と認めたこと。

 笠岡市における出張所は、北木島・白石島・真鍋島の3箇所である。
 
白石島診療所

 昭和46年3月17日に開設。
 木造平屋建て66.60uである。
 診療科目は内科で、花房捷夫医師に委託している。
スクールボート「きぼう」

 昭和55年度から高島〜神島外浦間で使用していたスクールボート「たかしま」の老朽化と、飛島からの生徒の通学に対応するため、安全で速い新しいスクールボート「きぼう」を平成15年度に建造した。
 本体工事費・7,833万円、設計管理業務委託料・126万円で合計7,959万円である。
 減揺装置・マリンレーダー・GPSプロッター・測深機を整備した旅客定員25名・船員2名の船である。

 現在、高島から保育所4名・小学校2名・中学校2名、飛島から中学校5名の合計13名が利用している。
 神島外浦から高島まで試乗させて戴いたが、高速でも揺れが無く快適な乗り心地であった。