井原・笠岡議員有志

行政視察

2003.02.06

清音村 

「幼保一体化について」 

「太陽光発電・ビオトープについて」








清音村役場


 今回の井原・笠岡の議員有志の視察は、またもや井原の上田議員のお世話で実現した。
 上田議員から清音村の大熊公平議員にお願いして快くお引き受け戴いた。

 清音村役場に到着後、大西議長・藤田議会事務局長・近藤教育長・山谷教育委員会事務局長・関藤教育委員会担当者に、きめ細かい説明を受けた。
 通常、議会事務局を通じて、視察の打診を行うのが正式なのだが、今回のように任意の有志の視察で、ここまで丁寧にして戴いて大変恐縮した。



清音幼児園

 平成14年3月に、従来の清音保育園の西側に用地を確保して、幼稚園を新築した。
 それまでの幼稚園が移転したわけだ。
 そして従来の保育園と新築された幼稚園が渡り廊下で繋がっているのだ。
 そして幼保一元化がスタートしたのである。
 従来の保育園では0〜3歳児が保育を受け、新築された幼稚園では4〜5歳児がいるのだが、ここでは保育園児と幼稚園児が混入しているのである。
 大きな違いは幼稚園児は、昼食後に降園するという事である。

 

遊戯室


 トップライトのある明るい空間の遊戯室は、幼稚園と保育園で共有している。
 また広い園庭も共有している。
 幼稚園の行事も保育園の行事も一体で行っているし、PTA活動も一体化されている。

 交流保育というこうした形も、いろいろ課題もあるという。
 まずは保育園と幼稚園の保育料と給食費等も当然違うし、いろいろな監査を受ける時点での厳密な区別等も大変だという。


廊下

 手前が幼稚園で、向こう側が保育園となる。
 渡り廊下でつながっており、一体化されている。
 この板張りの廊下は、プレイギャラリーして利用している。
 建具に安全ガラスを多く使用して、光をふんだんに取り入れているのが印象的であった。
 明るくて暖かい環境での保育教育は、これからの時代は考慮しなければならないと思う。



太陽光発電


 幼稚園の屋根に10KWの太陽光発電パネルを取り付けている。
 左写真の黒い部分である。
 新築時に設置しているため、屋根の一部となっている。
 現在この発電された電気をエアコンに利用している。

 

発電の状況を知るパネル


 幼稚園の廊下には、現在の発電状況と今までの発電状況がわかるパネルを設置している。
 子供たちも、このパネルを見てエネルギーを貴重にしなければならないという感覚を育むことができる。
 小さいときから環境問題に関心をもつことは大変重要なことだと思う。



パソコンによる管理


 太陽光発電システムを、パソコンによる管理をしているのには驚いた。
 専用のパソコンには、今までの発電のデータが一目瞭然わかるようになっている。
 様々なデータも比較できるし、グラフ化も可能である。
 太陽光発電においてのデータ収集は必ずしなければならないし、そのことが節電意識へつながっていくと思われる。



ビオトープ


 清音幼児園のエントランスは、トンネルである。
 そのトンネルの上の小山にはビオトープがある。
 大変寒いのに、メダカが元気で泳いでいた。
 ここでも快適環境を推進している清音村の施策を感じることができた。
 このビオトープがある小山は、大きな自然の石を積んでいる。
 ケガをするのではという心配もあったそうだが、あえて自然を取り入れているという。



いずみの森

 清音幼児園のすぐ隣に、清音小学校がある。
 その清音小学校の一角に「いずみの森」がある。
 自然体験学習公園でとして平成9年12月に整備されている。
 子供たちの意見を原案として、子供たち自らが公園づくりに協力したという
 高梁川の川原から集めた石を集め、植樹や芝張りにも汗を流したという。
 高さ6mの山頂から地下水を汲み上げた泉があり、ビオトープとして整備してある。
 

清音小学校の太陽光発電


 写真ではわかりにくいが、鉄筋3階建ての屋上に太陽光発電のパネルを設置している。
 この太陽光発電は、蓄電池も併設しており、緊急時の避難場所である体育館の電源を賄うことが可能である。
 最大で20KWの発電が可能で、平成10年度に設置している。
 
 とにかく環境重視の清音村の様々な取り組みは、大変参考になった。
 お世話をして戴いた大熊議員をはじめ清音村の関係者に心から御礼申し上げたい。