井笠地域の医療の現状
井笠圏域の医療圏は、飽和状態である。
どこかの病院を開院するならば、どこかの病院が閉鎖しなければならない状況である。
笠岡市民病院の265ベッドの有効な割合を考える必要がある。(療養型病床郡の割合)
しかし民間病院を圧迫するような形は望ましくない。
公的な病院として、たとえ赤字部門でもやらなければならない事がある。
小児医療
毎年8000人の医師が誕生する中で小児科は250人程度である。
そういう中、岡山大学は比較的恵まれている。
だから優秀な小児科医師1名を笠岡市民病院に派遣して戴いている。
また2人目の優秀な医師も打診中である。
近い将来、笠岡市民病院の小児科を3人体制にして県内でも誇れるようににしたい。
救急医療
地域の公的病院として、救急医療の役割は高い。今後救急体制の確立をしたい
救急車に医師を乗せる案も考えてみたい。いわゆるドクター・カーである。
千葉県船橋市では実施しているが、県内ではまだドクター・ヘリしかない。
救急車の中で、診療できるという大きなメリットがあり、生存率の向上が期待できる。
現在、笠岡市民病院には脳神経外科がないので、内科の医師でなんとかできないか考えている。
笠岡市民病院を「岡山県西部医療センター」と改名して、グレードアップした病院になればと思っている。
現在、岡山大学からの優秀な医師派遣を内々にお願いしている。
医療と福祉の連携
長期の入院となると入院料の収入が減る。
医療福祉施設として流れを作っていく必要がある。
流れを有効にする事により、収支の向上が期待できる。
これからは、医療と福祉との連携が必要である。
市長に対して、福祉関係の行政職を病院の受付に張り付けて、病院から福祉施設への移動を相談するシステムを提言している。
地域完結型の医療
地域医療に工夫が必要である。
地域完結型の病院を目指す必要である。
MRIは1億円かかる。しかし投資効果があるのだろうか。
MRIは、第一病院に1台設置している。パソコンで転送して使用する事も考えられないか。
地域内で設備を互いに利用するシステムを確立すれば、投資を抑える事ができる。
MRIの導入も一度考え直す必要もあるのではないか。
政策医療
政策医療に忠実でなければならない。また経営健全化が必要である。
リストラ・賃金カットは考えていない。お互いが切磋琢磨して優秀な医療機関にして収支を改善したい。
原則忠実・応用自在 (朝令暮改ではなく臨機応変に最良の方策を検討する。)
意識改革が必要である。
患者の減(外来が特に減っている)の対応を考えなければならない。
現在、ご意見箱を設置して患者の生の声を聞いている。
医師がもっと勉強できる環境を整える必要がある。
学会にも積極的に参加して発表しなければならない。
また病院内の図書も充実しなければならない。
とにかく管理者になった以上、成果がでるように頑張りたい。
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