笠岡・井原・議員&市民有志

行政視察

2002.11.11

倉敷市立・玉島北中学校 「インテリジェント・スクール」 


浅口郡・船穂町 「堆肥センター」





玉島北中学校


1.教科教室型の授業
教科の特性を生かす学習 ・ 主体性や自主性を培う授業 ・ 個に応じたきめ細かい学習 ・
積極的に授業を受けようとする気持ちを育成

2.多目的スペースの活用
広々とした空間でゆとりと潤い ・ 集会行事や自主的活動の場 ・ 広がる生徒と教師のふれあいの場

3.インテリジェント・スクール

豊かな居住性と自然の調和 ・ 多機能・高性能化された教育機器 ・ 構内LANによる資料検索

4.地域の中核となる学校
地域の生涯学習への拠点 ・ 施設の開放による学習の場の提供 ・ 学校と地域社会の相互乗り入れ


   今回、以上4つの特徴ある中学校の視察が実現した。
   9月に直島を視察した第2弾の近隣の視察である。
   井原・笠岡の有志議員&市民の視察である。
   今回は、井原の上田議員に大変お世話になった。
   当日は、笠岡の議員の欠席が増えて大変申し訳なく感じている。

   視察に伺って、とにかく驚きの連続である。
   その驚きを伝えるとするならば、文章よりも写真が有効だと思う。
   今回の報告書は、写真を数多く使用した。
   あまりに写真が多いので、重いページになったことをお許し戴ければと思う。
 




平成8年に完成した玉島北中学校の全景
用地費を含めて、約56億円の工事費


玉島北中学校の平面図
平成8年4月1日・開校


 毎週、1〜2組の視察があるという。
 池田小学校の事件以来、視察者は団体名を明記したカート゜を首にかけて視察しなければならない。


 校長室で、概要の説明を受ける。
 玉島富田中学校・玉島長尾中学校が、昭和35年に統合して玉島北中学校となり、老朽化した校舎の新築となった。


職員スペース
広くて明るいオフィスのような職員室。


中庭
職員・来客玄関の廊下から見える。


会議室
広い会議室でPTAの会議にも使用している。
また収納スペースも十分とっている。


メディア・ルーム
オープンスペースの図書室部分である。
随所に円形のテーブルを使用している。


暖話室相談室
暖話室と2つの相談室の外観。


相談室
相談室の内部、プライバシーに配慮している。


オーディトリウム
学年の発表会等、多目的に利用できる。


オーディトリウム
木製の観客席として利用する。


コンピュータ室
H8に富士通製を110台購入している。


旧視聴覚教室
最新のパソコンを2人に1台整備。


保健室
大変広くて明るい。


エレベーター
車椅子の生徒が使用できる。


和室 (澪ふれあい館)
別棟に和室のふれあい会館を併設している。


澪ふれあい館の内部
お茶会もできるようになっている。


食堂 (240席)
3週のうち1週間、学年毎に使用する。
明るくてホテルのレストランのようである。


調理室
自校で調理して、温かいできたての給食を
食堂又は、教科教室で食べることができる。


教科教室
教科教室はホームルームに使用。
あとは教科ごとに教室を移動する。
教師は、1日中同じ教科教室で生徒を教える。
休憩時間も教師は職員室に戻らないため、
生徒とのコミュニケーションがはかれる。


教科教室の内部
それぞれの教科教室のレイアウトが、異なっている。教科教室には自分たちのカバン・荷物を置くスペースはない。毎時間、いろいろなクラスの生徒が移動して使用するからて゜ある。



ホーム・ベイ
自分たちのホームルームを行う教科教室の後ろの部屋に、ロッカールームがある。自分たちのカバン・荷物を置くスペースである。
このホーム・ペイの形状もクラスによって違っている。畳のあるホーム・ベイもあった。


トイレ
学校のトイレとは思えない。
まるでホテルのトイレのように清潔で明るい。
とにかく、きれいである。




教科コーナー
教科教室の前の広い廊下に、教科コーナーがある。その教科の参考書を並べているし、カウンターに提出するプリントを置くようになっている。


広い廊下
広い廊下は、板張りかじゅうたんが張ってある。
そして、ところどころにパソコンが設置されており、休憩時間に自由に使用できる。


理科室
とにかく設備が充実している。


音楽室
4階には2つの音楽室がある。


プール
まるでリゾートホテルのようである。
25メートルが7コース


体育館
1階が卓球場・剣道場・柔道場・
ミーティングルーム  2階がアリーナ


体育館・2階アリーナ
バスケットコートが2面とれる。


体育館・1階・卓球場
1階といっても明るい。


実習室
技術室の隣にある充実した設備。


校舎外観
とても学校とは思えない景観である。


校舎外観
食堂の前にあるオープンデッキから撮影。


校舎外観
西棟


体育館と中央棟


中央棟と西棟


自転車置き場
自転車置き場の屋根も波を意識している。


校舎全景
JR側から撮影・新倉敷駅の北西に位置する。




   写真のオンパーレードであるが、概ねの内容をご理解戴きたい。
   恵まれた環境なので、近隣の学校と比較して「いじめ」「暴力問題」等は少ないという。
   確かに、髪を染めている生徒はいなかったし、みんな気軽に挨拶をしてくれた。
   「教師と生徒のコミュニケーション」・「広いオープンスペース」が豊かな心を育成するのだろう。
   現在、こうした教科教室型の学校が全国で40校ほどあるそうだ。
   大変恵まれた学校を視察させて戴いて感動の連続であった。
   しかし、これからの厳しい財政状況の地方自治体には大きなハードルがある。


   詳しい内容は、玉島北中学校のホームページ を御覧下さい。






船穂町・堆肥センター


船穂町堆肥センター・外観
平成7年度、約2億1150万円の事業費で完成
そのうち約1億9000万円が国庫補助


農業生産体制強化総合推進対策事業
農業残さの処理を行って堆肥にする目的
プラス家庭の生ゴミを処理している。


生ゴミ・農業残さを処理するプラント内部
金属感知器を通過した生ゴミが、ペルトコンベヤーで上部のプラントに運ばれる。


船穂町の約2300世帯のうち、約600世帯の家庭の生ゴミを、専用のバケツに入れて、週に1度集めている。800世帯分まで処理可能という。


バケツに入れる「ボカシ」を製造中
バケツを返却するとき、ここで製造した「ボカシ」を1週間分一緒に無料で配達する。
町民の協力がなければ生ゴミ処理ができない。
町民は環境問題に理解が深い。


EM1号の100倍液を製造中
これとは別に1000倍液を作る機械もある。
この1000倍液は、船穂町の消費者協議会を通じて安価で販売している。
この1000倍液は、水質浄化に利用できる。


生ゴミ・農業残さを堆肥とした「テクノペレット」
堆肥としての利用のみならず、牛や鶏の飼料として利用すれば、その効果は絶大だという。


佐々木町議会議員の熱心な取り組みを伺う。
EMによる生ゴミの処理だけでなく、水質の浄化等も積極的な取り組み事例を伺った。