個人的な行政視察 2009.11.10 |
広島県府中市 府中市は、広島県の東南部内陸地帯で、福山市へ18.5km、三原市へ40km、県北の中心都市・三次市へ65kmの地点に位置している。 地勢は、中国山地の余脈の標高400〜768mに及ぶ小規模連山に囲まれ、盆地を形成している。 河川は日本海に注ぐ江の川水系上下川と、瀬戸内海に注ぐ芦田川水系矢多川・芦田川の3河川があり、府中市上下支所前は分水嶺の地となっている。 人口は45,055人(平成21年4月1日時点)、面積は195.71ku。 |
府中市役所 |
府中市教育センター・会議室 鹿児島県枕崎市議会・文教厚生委員会の方々と |
小中一貫教育導入の経緯 府中市は、平成15年6月議会において、日本たばこ産業(JT)府中工場跡地に東小・西小・岩谷小・広谷小の4小学校を統合した小学校を新設し、同跡地に隣接する第ニ中学校とともに小中一貫教育を導入することとした。 その後、小中一貫教育のメリットなどを検討し、平成15年9月議会では、統合小中学校が開校する平成20年度に全市で小中一貫教育に取り組む事を表明した。 そして平成20年4月に、一体型の府中学園が開校した。 (建設工事費は35億4900万円、用地取得費は8億3100万円) |
小中一貫教育導入の理由 (1)小学生が中学校に入学した段階で不登校生徒が増加する傾向があることから、小中の関係を捉え直し、接続の充実を図る必要があると考えた。 (2)小学校5年生と中学校2年生を対象に、広島県教育委員会が実施している「基礎・基本」定着状況調査などの結果をみると、小学生と中学生の数値に大きな開きがでる項目があり、義務教育9年間を1つのまとまりとして、学力の定着を図る必要性があると判断した。 |
府中学園 |
府中学園 |
小中一貫教育の基本原則 1.各中学校区で9年間の連続性のある教育を展開する。 2.小中学校の文化などの違いを理解する。 3.9年間の一貫したカリキュラムを編成する。 4.様々な取り組みのの中で、異年齢集団の活動を実践する。 5.教職員の教育力を高めるために指導内容や指導方法などの工夫改善を図る。 3つの目的 1.生きる力の基礎基本を育てる。 2.知・徳・体をバランス良く育てる。 3.全ての子に可能性を最大限に伸ばす。 |
府中市小中一貫教育の特徴 1.市内全ての小中学校で、学習指導要領に基づき、9年間を見通した中で、全ての子どもの可能性を最大限に伸ばす教育を進める。さらに小学校と中学校とが協力して、教科学習・生徒指導・学校行事等について、9年間で達成すべき目標を設定して取り組む。 2.既存の施設を活かして、連携型(小学校と中学校とが離れている)、併用型(小学校と中学校とが隣接していたり、離れたりしている)、一体型(小学校と中学校とが同じ敷地にある)の3形態で実施する。 |
府中学園 |
府中学園・通路 道路を横断して、体育館・運動場へ |
開始時期 平成16年度からの4年間を試行期間とし、5つの中学校と各中学校区の小学校(14校)が連携して取り組みを始め、平成20年度より本格実施している。 平成21年3月の統廃合で、4つの中学校・9つの小学校で、併用型が2学園・一体型が1学園・連携型が1学園 平成22年度夏以降は、一体型が2学園・併用型が1学園・連携型が1学園となる。 |
府中市内4つの小中一貫学園 府南学園・・・・・併用型 中学校/1 小学校/4 府中学園・・・・・一体型 中学校/1 小学校/1 ふちゅう西学園・・・併用型 (平成22年夏以降一体型) 中学校/1 小学校/2 上下学園・・・・・連携型 中学校/1 小学校/2 |
府中学園・体育館 BIG CUBE |
府中学園 |
府中学園・放課後児童クラブ |