議会運営委員会
行政視察

2009.11.06




千葉県流山市

「議会基本条例について」



千葉県流山市

 流山市は、千葉県の北西部に位置し、東は柏市、西は江戸川を隔てて埼玉県三郷市と吉川市、南は松戸市、北は野田市に接している。
 首都圏北東部にあたり、都心から25km圏となる。
 平成17年8月24日には、東京都心までの直結鉄道つくばエクスプレスが開業し、東京秋葉原と約25分で結ばれている。
 江戸時代、流山一帯は、一部を除いてそのほとんどが天領と旗本領の入会地であった。
 昭和28年に常磐線南柏駅、そして昭和33年に東武野田線江戸川台駅の開設に合わせて2つの団地が完成し人口増加の引金となった。
 人口は158,426人(平成21年4月時点)、面積は35.28ku。


流山市役所

流山市議会・委員会室

流山市議会基本条例

 平成21年4月3日から、平成21年3月13日まで計21回の基本条例策定特別委員会を開催した。
 すべての特別委員会において市民の傍聴を認め、議事録の公開を行った。
 また平成20年10月4日には、早稲田大学大学院教授で前三重県知事の北川正恭氏をパネリストに迎えて議会基本条例シンポジウムを開催し、220名の来場があった。
 公民館において、平成20年10月25日には議会基本条例報告会を開催し、31名の来場、平成20年11月15日にも議会基本条例報告会を開催し26名の来場があった。
 そして平成21年3月定例会の発議で流山市議会基本条例が全会一致で可決された。

 

議会基本条例

 平成21年10月19日時点で、全国で73の議会が制定している。
 自治基本条例と議会基本条例を同時に可決した議会は全国で4議会である。(流山市議会が4番目)


議会基本条例制定の意義

☆議会改革にとってきわめて重要
☆議員自らが「議会運営の理念」「理念を具体化する制度」
☆「その制度を連動させる原理」 議員間で十分な議論を尽くしていく。

 

流山市議会基本条例のPRビデオ

流山市議会・本会議場

流山市議会基本条例の特徴

☆条例制定プロセスそのものに特徴がある。
☆前文から一言一句全ての文案を議員自身が考え、シンポジウムや報告会を開催して市民の方々の意見も積極的に取り入れた。
☆形式的な議論でなく、特別委員会同士が民意を市政に反映させる議会の実現に向けて、党派・会派を超えて自由討議を重ねた。
☆早稲田大学マニフェスト研究所と調査提携し、条例の策定に取り組んだ。
☆策定期間は1年として特別委員会をスタートし、全21回の会議を全面公開し、会議録は2週間以内にホームページに掲載し、積極的な情報公開を行った。
☆議会報告会を実施することを義務付けた。