岡山県西部環境整備施設組合議会
行政視察

2009.10.07




大阪府堺市

「三重中央開発(株)」



三重中央開発(株)


 三重中央開発(株)は、三重県伊賀市に所在し、一般廃棄物・産業廃棄物の完結処理ができる総合施設である。
 一般廃棄物では生ごみ・粗大ごみ・不燃物・焼却残渣・し尿汚泥・し尿沈砂等、あらゆる物の処理が可能である。
 施設としては、焼却炉130t/日 (800kw/hの発電・サーマルリサイクル)、焼却炉200t/日、管理型処分地他、あらゆる施設を保有している。
 とくに焼却炉は焼却残渣の資源化施設として、東は関東方面から西は山口県までの委託を受けている。
 毎年100を超える市町村または一部事務組合と契約し処理を行っている。
 岡山県西部衛生施設組合の「し尿沈砂」「見崎山処分場の汚泥」も引き受けている。

 
安心・安全を担保

 「安心・安全を担保が取れる業者」としての信頼と長期に渡る実績が自治体からの受注につながっているという。
 焼却残差の基本処理は焙却で資源化を行っているが、その過程上何ら借りトラブルで施設に支障が起きた際のバックアップ機能として、固化造粒設備と管理型処分場を利用することにより履行機関内に処理が滞りなく対応が可能である。
 また運営は、管理型処分場で発生した汚水は排水処理設備で浄化し、浄化後の処理水は河川放流している。しかしその処理水から塩化物を除去しプラント用水として利用する排水処理クローズ化システムを構築することで、安心なシステムを実現している。


処理施設と地域との共生

 一般的に、こうした処理施設は迷惑施設として地域に敬遠されるケースが多いが、三重中央開発(株)は地域と見事に共生している。
 まず、この会社に入ったら管理棟の職員が見事な笑顔の挨拶で迎えてくれた。
 それが管理棟の事務職員以外の現場の作業員も会う人全てが同じ対応なのに驚いた。
 もともとこの土地に立地したのも、地元からの誘致要請があったという。とにかく今までの常識を覆すことばかりである。
 地元の小学生の環境問題の社会見学も積極的に受け入れ、最近では海外からの視察者も増えているという。
 迷惑施設から最先端の資源化施設というこれからの時代を先取りしている企業だと感じた。