岡山県西部環境整備施設組合議会
行政視察

2009.10.06




大阪府堺市

「バイオエタノール・ジャパン関西(株)」



バイオエタノール・ジャパン関西(株)

 バイオエタノール・ジャパン関西(株)は、平成19年1月から稼働開始し、木質系バイオマス(建築廃木材・木くず・剪定枝等)を主原料に燃料用エタノールを製造している。
 リサイクル率の向上を求められていた建設廃木材等を有効活用することで、循環型社会の形成を目指し、石油などの化石燃料に替わるエネルギーの製造と温室効果ガスの排出量削減により、地球温暖化防止に貢献している。
 バイオエタノール・ジャパン関西(株)は、大成建設・大栄環境・丸紅・サッポロビール・東京ボード工業が共同出資し、「大阪府エコタウンプラン」のエコタウン事業として、運営しており、環境省から地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター事業として建設費の半分の補助金を受けている。


バイオエタノールの製造・ボイラー燃料

 良質木くずはバイオエタノールの製造へ、そしてバイオエタノールに不向きな木くずはボシラー燃料としてい利用して、プラント設備の電力を賄い、夜間は売電している。材料は、産業廃棄物(家屋の解体物・パレット等)、一般廃棄物の剪定枝を原料としている。
 バイオエタノールの製造は良質なものだけで、その選別作業が前段階として必要となる。


バイオエタノール

 製造したバイオエタノールは、レギュラーガソリンに3%混合し「E3」という製品でガソリンスタンドにて販売している。
 「E3」の販売ガソリンスタンドは大阪府内に16店舗、大阪府外に6店舗ある。
 「E3」のガソリン税(揮発油税及び地方道路税)は、平成21年2月25日から平成25年3月31日まで軽減され、最大1リットルあたり1.6円が安くなり、現在販売しているガソリンスタンドでは通常のレギュラーガソリンより1リットル2円安くしている。