議会運営委員会
行政視察

2009.01.20




愛知県北名古屋市

「議会基本条例について」



愛知県北名古屋市

 北名古屋市は、平成18年に西春町と師勝町が合併して誕生した。
 愛知県の北西部で、南は名古屋市、東は豊山町、西は春日町、北は小牧市、岩倉市及び一宮市に接しており、名古屋市の都心部から10Km圏内に位置している名古屋のベッドタウンである。
 濃尾平野のほぼ中央に位置し、地形は海抜5m前後で平坦な地形である。
 気候は、年間を通じて温暖であり、木曽川・庄内川などの沖積地に発達した生産性の高い肥沃な土地を利用して、古くから農業が発展してきた。
 人口は、約81,000人、面積は約18.37k㎡。


北名古屋市役所・東庁舎
(旧師勝町役場)

北名古屋市議会・第1委員会室

北名古屋市議会

 北名古屋市は平成18年3月に、西春町と師勝町による2町が合併して誕生した。
 平成18年4月に市議会議員選挙を行い24名の議員が当選したが、新人3人を除いた21名は旧2町の町議出身であった。
 旧西春町議会は会派がなく本会議中心で、旧師勝町は会派があり委員会中心の議会運営であり、それぞれが旧町の運営方法を主張し、取りまとめが難航した。
 そのため北名古屋市議会として1つにまとめるために、議会基本条例の制定を模索した。
 そして先進事例の北海道栗山町議会、三重県議会、三重県伊賀市の議会基本条例をを参考にして平成18年11月に素案を作成し、平成19年4月に議員全員で「議会改革推進協議会」を設置し、条例内容を協議し、12月定例会で全会一致で条例案を可決し、平成20年7月1日施行した。
 

北名古屋市議会基本条例

 条例は前文と18条で構成され、市民の声を反映し、親しまれる開かれた市議会を実現することを目的として以下の6点を掲げている。

1.公平性・透明性・独自性を確保し市民に開かれた議会を目指す。
2.市民の多様な意見を的確に把握し、市政に反映させるための運営。
3.市民に分かりやすい言葉を用いた説明。
4.申し合わせ事項の不断の見直し。
5.市民の傍聴意欲を高める議会運営。
6.市民からの要請に対し審議経過等を説明。


北名古屋市議会・第1委員会室

北名古屋市本会議場

議員の活動原則
1.議員間の自由討論の尊重。
2.自己の能力を高める不断の研鑽。
3.市民全体の福祉の向上を目指して活動。

市民と議会の関係
1.市民との意見交換の場を多様に設ける。
2.議員の政策立案及び提案能力を強化。

市長等との関係
1.緊張関係の簿のため一問一答方式の導入。
2.市長等への反問権付与。(質疑・質問の論点整理に限定)
3.論点情報の説明を求める。

議会モニター制度 モニターの責務
1.本会議及び常任委員会を傍聴し、議会運営の見聞を広める。
2.議会の運営についての意見・提案等を文書により提出。
3.議会が行うアンケート調査に回答する。


北名古屋市議会

 常任委員会は行政常任委員会8名、福祉教育常任委員会8名、建設常任委員会8名である。
 また特別委員会は予算特別委員会24名、決算特別委員会24名、議会運営委員会10名である。
 議会事務局は、事務局長・リーダー・主査・主任(2名)、主事の6名である。
 会派は4会派と、会派に属さない議員が1名である。
 正副議長の任期は申し合わせで1年、常任委員会も任期は1年である。
 代表質問、個人質問はどちらも質問時間は30分以内で再質問は2回までとしおり関連質問は認めていない。
 本会議における討論の発言については通告制としている。

 

北名古屋市本会議場