岡山県西部衛生施設組合議会
行政視察

2008.10.30




静岡県袋井市

「大塚ビバレジ袋井工場」



静岡県袋井市

 袋井市は静岡県西部に位置し、東は掛川市、西は磐田市、北は森町に接している。
 東海道新幹線、東海道本線、東名高速道路、国道1号、国道150号など主要交通路が横断し、東京へは約240km、大阪へ約320kmという位置にある。。
 豊かに広がる田園地帯と美しい茶畑、さらには太田川や原野谷川、南には遠州灘と、自然環境にも恵まれており、平坦な地域が広がり、土地利用もしやすい条件が整っている。
 2005年4月に磐田郡浅羽町と合併し、人口は86,861人、面積は約108.56k㎡。


大塚ビバレジ袋井工場・全景

大塚ビバレジ袋井工場・概要説明

大塚ベバレジ株式会社

 大塚ベバレジ㈱は、大塚製薬(株)、大塚食品(株)、大塚化学(株)の共同出資により1989年3月に設立され、清涼飲料水・嗜好飲料の製造、輸出入及び販売を行っている。
 袋井工場は1996年5月に完成し、大塚グループのテーマである健康をキーワードにポカリスエット・ミネラルウォーターを核にユニークなペットボトル飲料を生産している。

 この袋井工場は、小高い丘の上に建っており、敷地は芝生と緑に囲まれて袋井市内を一望できる。
 東海道新幹線が道路を1本隔てて走っており、敷地が東西に長いため新幹線からもよく見える。

 所在地・静岡県袋井市愛野2402-1
 敷地面積・111,400㎡


大塚ベバレジで製造されている製品

ポカリスエット・200mlペットボトル
ポカリスエット・500mlペットボトル
ポカリスエット・1.5Lペットボトル
ポカリスエット・2.0Lペットボトル
ポカリスエット・パウダー

大塚ビバレジ袋井工場の生産ライン
 
 工場内の生産ラインはほとんど無人でオートメーション化されている。
 プリフォームという試験管ぐらいのサイズのペットボトルのもとを膨らませ、中身を入れてラベルを張るという作業で、1本のラインで1分間に約600本も製造するという。


大塚ベバレジの環境への取り組み

 
環境配慮設計されたポカリスエットボトルを生産する工場として、廃棄するものを最小限にとどめ、自然環境への負荷を低減するよう努めている。
 (500mlのペットボトルが容器27gから18gに約30%減量している。)

 国際環境規格「IS014001」の認証を取得し、「環境社会報告書」を発行して、環境問題への意識の徹底を図り、実践している。
 業務に取り組む中で学んだ環境への視点を今後の行動プランに導入し、さらなる環境負荷低減と、地域社会に配慮した活動に取り組んでいる。


環境への配慮


 大塚ベバレジのペットボトル原料の減量化は、ゴミの発生抑制(リデュース)で、まずは製造段階での環境に配慮している。
 岡山県西部衛生施設組合でも分別収集されたペットボトルを再資源化工場に出荷しているが、こうした製造段階での努力はなかなか知られていない。
 ペットボトルの再資源化はいろいろな課題もあり、こうした製造段階でのリデュースが改めて重要であると感じた。
 
 大塚ビバレジでは、行政と協働で花いっぱい運動に参加したり、工場前で開催されている遠州袋井の花火大会の翌日には清掃ボランティア、また工場周辺の市道・河川敷等の清掃ボランティアに参加して地域環境保全にも努めており、平成12年10月には日本緑化センター会長賞を受賞している。